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kenken0807_DBメモ

つば九郎が好きなDBAです。Oracle Standard Editionでの運用やツールとかとかの備忘録。特に記載がない場合はoracle11gR2です。時々MySQL

Oracle database 12cマルチスレッドを試してみた

12cからの新機能のプロセスのマルチスレッド化を試してみました。
今回はバックグラウンドプロセスではなく専用サーバのスレッド化についてです。
環境はOracle database 12.1.0.2 SE2

マルチスレッドの有効化

初期化パラメータのTHREADED_EXECUTIONUSE_DEDICATED_BROKERをtrueにしてOracleの再起動する。

SQL> show parameter THREADED_EXECUTION

NAME                                 TYPE        VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
threaded_execution                   boolean     FALSE
SQL> show parameter USE_DEDICATED_BROKER

NAME                                 TYPE        VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
use_dedicated_broker                 boolean     FALSE
sqlplus / as sysdba
SQL> alter system set THREADED_EXECUTION=true scope=spfile;
SQL> alter system set USE_DEDICATED_BROKER=true;
SQL> shutdown immediate;
SQL> startup

この時点でOS認証でのログインができなくなるので注意。
パスワードファイルを作成しておいて、これ以降はパスワード認証でログインする。

参考:
THREADED_EXECUTIONでOracleインスタンスをマルチスレッド構成に (コーソル DatabaseエンジニアのBlog)

USE_DEDICATED_BROKERをtrueにすることによって、リスナーは接続を専用サーバープロセスではなく専用接続ブローカに渡してそのブローカが専用サーバーを起動するようになる。
ブローカーの設定は初期化パラメーターCONNECTION_BROKERSで設定可能。
デフォルトは専用接続ブローカが1となっている。

SQL> show parameter CONNECTION_BROKERS

NAME                                 TYPE        VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
connection_brokers                   string      ((TYPE=DEDICATED)(BROKERS=1)),
                                                  ((TYPE=EMON)(BROKERS=1))

外部接続を有効にするためにlistener.oraにDEDICATED_THROUGH_BROKER_(リスナー名)=on追記してリスタート。

vim listener.ora
DEDICATED_THROUGH_BROKER_listener=on
lsnrctl stop
lsnrctl start

リスナーを起動して情報を確認すると、DRCPと同様に専用接続ブローカ(N000)が起動していることがわかる。

$ lsnrctl service

  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する2件のハンドラがあります...
    ハンドラ:
      "N000" 確立:0 拒否:0 状態:ready
         CMON <machine: de8f124abb2c, pid: 18988_19012>
         (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=127.0.0.1)(PORT=37710))
      "DEDICATED" 確立:0 拒否:0 状態:ready

これでプロセスのスレッド化の設定は完了。

マルチスレッドになっているか確認

複数の端末からsqlplusで接続して確認してみる。

専用サーバのマルチスレッドの場合、
SPIDが同じ値になっているのでOS側で一つのプロセスで動作しているのがわかる。
そして、execution_typeがTHREADとなる。

SQL> select p.PID,p.SPID,p.STID,p.execution_type,p.PNAME,p.PROGRAM,s.program 
                from v$process p join  v$session s on  s.PADDR = p.ADDR order by 1;

       PID SPID   STID   EXECUTION_ PNAME PROGRAM     PROGRAM
---------- ------ ------ ---------- ----- ----------- --------------------------
        37 18988  24782  THREAD           oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)
        38 18988  24783  THREAD           oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)
        39 18988  24784  THREAD           oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)

通常の専用サーバ接続の場合、
SPIDのプロセス番号違っているのでOS側で接続毎にプロセス生成しているのがわかる。
そして、execution_typeがPROCESSとなっている。

       PID SPID   STID   EXECUTION_ PNAME PROGRAM     PROGRAM
---------- ------ ------ ---------- ----- ----------- --------------------------
        37 24798  24798  PROCESS          oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)
        38 24800  24800  PROCESS          oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)
        39 24802  24802  PROCESS          oracle@host sqlplus@host (TNS V1-V3)

通常の専用サーバ接続、DRCPとマルチスレッドで比較

マルチスレッドにすることで新規プロセスの生成が抑えられるからログオン数とか上がるのかなと試してみた。
コネクションプール機能がある場合はたぶんマルチスレッドにメリットは少なそうだけど、新規接続切断を繰り返す場合のアプリケーションでは効果があると思う。

通常の専用サーバ接続、DRCPとマルチスレッドで比較してみた。
同時接続数5でトランザクションごとに新規接続、切断を繰り返すテストを実施。
実行時間は10分間で 5回実施した平均値を基に算出。
DRCPの設定はminsize=>30ですべての接続がプールされているサーバで処理できる設定。

↓結果は具体的な数値はなしで相対的な数値です。
通常の専用サーバ接続を100とします。

専用サーバ接続 マルチスレッド DRCP
ログオン回数 100 112 121
TPM 100 114 123
TPS 100 106 114

というように DRCP > 専用サーバマルチスレッド > 通常の専用サーバ接続 という結果になった。

専用サーバのマルチスレッドは通常の専用サーバ接続よりかは良さそうな結果だった。